米山の麓より

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<<   作成日時 : 2012/04/18 22:19   >>

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笹ヶ峰林道の端に車を止めた







雪壁を登って板を履き、シール歩行を始めたのは朝の8時過ぎ
木々はまだ葉を落したままで曇り空でも明るい印象
何度も歩いた場所ではあるが周囲の山々が良く見えるのは新鮮だった





(※カメラを忘れたため、今回は画像がありません)





黒沢橋の付近で休憩してそのまま沢を詰めていく
登山道が通る尾根は下から見上げるとかなり高い
デブリの多い沢を慎重に登っていくと徐々に周囲が開けてくる





1800m付近で休憩し、更に黒沢を忠実に辿っていく
左手に富士見平の尾根が見える付近は雰囲気がいい
正面のやや急な斜面を登りきると広大な雪原に出た





雪に覆われた黒沢湿原の風景を初めて見た
どの斜面も素晴らしく、予想通り抜群のロケーション
いつかこの時期にこの場所を訪れる日が来ると思っていた





平坦な雪原をそのまままっすぐ進んでいく
黒沢岳を左手に見送った付近でその斜面へ向かう
斜面をジグザグに登っていくと周囲の視界は次第に悪化していった





時折細かい雪が舞う中、黒沢岳から続く稜線上に立った
笹ヶ峰を出発してちょうど4時間
周囲の風景を隠す濃いガスが当初の計画を阻んだ





予定をサクラ谷経由の下山に変更する事で意見は一致した
雪の下に埋もれているはずの木道を4人分のシュプールが横切った
右上に高谷池ヒュッテの屋根が僅かに見えた





高度を下げるごとに視界は回復していった
2060m付近から続く斜面はゲレンデのような快適斜面
1930m付近から右へ落ち込むやや急な斜面も爽快





サクラ谷左岸1800m付近の台地まで滑りザックを降ろした
時刻は13時を過ぎた頃
気がつくと青空が見え始め、それは瞬く間に広がっていった





「行きましょうか」
この青空に背を向けるのはあまりにもったいない
もう一度登り返して滑ると思えばいい





滑れば快適であろうサクラ谷源頭部の斜面をゆっくりと登っていく
台地状の斜面に乗り斜上していくと左手正面に火打山が大きい
その場所から眺めるその姿は無雪期には見ることが出来ない素晴らしいものだ





やがて天狗ノ庭の端に出ると火打山へ続く稜線は目前
前を行くkeiさんのルートはとても正確だった
風が強い主稜線を避け、北側の台地へ降りてザックを降ろした





眼下にはダケカンバが点在するノンシュプールの穏やかな斜面
眼前には鬼ヶ城の岩壁が聳え、その奥には雲海が広がっていた
気がつくと空は青く風は殆ど無く、それまでとは全く違う世界に来たようだった





兎平の滑降はとても素晴らしいものだった
あっという間に末端まで到達して急斜面の上に出た
滑れそうで滑れない、ちょっと悔しい急斜面をどうにか下まで降りた





時刻はちょうど15時頃
無事に核心部を通過しても先はまだ長い
意を決してゴルジュ帯へ滑り込んだ





そこはデブリだらけの凄いところだった
通過が初めてではないkeiさんもその状況に驚いている様子
滑りにくいというより滑れないと言った方がいい斜面をとにかく降りた





高度を下げるほどに上部はガスに覆われていく
大デブリ地帯をなんとか無事に通過して平らな雪面に辿り着いた
だが視界は悪いままで、雪も悪かった





左手尾根上部からの雪崩跡はその後も頻繁に見られた
デブリが沢の芯まで到達している箇所もあった
周囲が開けた平坦な場所まで辿り着いてザックを降ろした





ここまで来れば‥
皆がそう思ったに違いない
緩斜面に備えて板にワックスを塗り、再び滑り始めた





その先にある沢の出合手前で左岸の台地に乗り北東方向へ
やがて夏道に沿うように進み巡視路を登ってその先の台地へ上がる予定
だが視界の悪さと例年以上の積雪でそれがなかなか見つからない





やっと見つけた夏道は大量の積雪で全く使えなかった
下りのルートを辿るにはすぐ手前の悪い急斜面を登るしか方法がない
踏み抜きに注意しながらなんとかその悪場を登りきった





この時点で時刻は17時を過ぎていた
やがて送水管の脇を降りて発電所に到着
揺れる吊り橋を渡り再びシールをつけて登り返した





周囲の景色は次第に暗くなり、静けさが増していくようだった
小雨の降る長い林道を辿って下山
スキーでヘッドランプを使うのは初めてだった





道路脇の雪壁を降りてデポしていた車に荷物を載せてもらった
時刻は既に19時を過ぎていた
4人のテレマーカーを乗せた車は国道を走り、再び山道へ向かった





笹ヶ峰で車を降りると空には星が輝いていた
この日初めて寒さを感じた瞬間だった
過去に何度も通った道を下り、見慣れた街へ戻った





無事に下山する事が何より大切な事
無事下山なら全て良い思い出に変わる
同行頂いた3人に感謝

















4月17日(火)  火打山南面〜北面(サクラ谷〜濁俣右俣)






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お疲れ様でした。無事に下山……まさにそれに尽きます。1日であんなにコロコロ局面が変わったら朝方のことなんて記憶から消えちゃいますね。で、やっぱり鮮明に思い出になったのはあの西日に照らされた雷菱と広大な兎平の滑降です。
火打東面は冒険的要素満載で最後の最後まで安心できない不安とワクワクが堪りません。
さすがに全身打撲級の筋肉痛ですが、何故か心地よいです(笑)。また旅に出ましょう。
吉田
URL
2012/04/18 23:23
吉田さん こんばんは。
先日はありがとうございました。

兎平はロケーションも雪質も最高でした。、
今季一番の斜面と言っていいくらいでした。
あっという間だったけど(笑

やっぱり火打エリアは良いですねぇ。
この日が来る事を待っておりました。
でも「初」にしては頑張りすぎたかな(笑

充実した良い一日でした。
残るシーズンも安全第一で楽しみましょう。
本当にお疲れさまでした。
あき
2012/04/19 21:49

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