米山の麓より

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zoom RSS ★ 季節を変えて ‥焼岳(1) 【2009年6月2日】

<<   作成日時 : 2009/06/07 01:57   >>

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他に車の姿が無い道路脇の駐車スペース





静かなその場所に車を停めてシートを倒した
時刻は22時頃
この時間に旧道を走る車は殆どいない




すぐに眠りについたが、ディーゼルエンジンの喧しい音で目が覚めた
見ると大型トラックがアイドリングのまま私の車を塞ぐように停車中
時計を見ると深夜2時





隣には私の車と少し間をあけて停車している車もあった
どうやら到着したばかりの様子で食事の準備をしている
ドアの開閉回数がやたら多くて騒々しい





そのトラックのアイドリング音は空気の振動が見えるほどの大騒音
いったいどんな整備をしたらこんな音が出るのか
たまらずドアを開けてトラックの運転席に近づいた





「いつまでここにいるのですか?
ここは登山口になっていて、車中で休んでいるんです。
まだしばらくここにいる様でしたら私達が他へ行きますが。」





運転手は携帯の画面に見入っていたが私の言葉でその場を去って行った
隣の車の二人組は既に食事を終えた様子で片づけを始めていた
バタンとドアを閉め、再びシュラフに潜って目を閉じた





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6月にもなると朝の訪れは早い
再び眼を覚ますと車の数が増えていた
ちょうど昨夜の二人組が出発していくところ





時刻はまだ5時になっていない
タクシーを降りたばかりの3人組も歩き始めている
そこへ更に数台の車が到着





これ以上寝ている訳にもいかない
ゆっくりと起きてお湯を沸かし朝食
予定より早く準備を整えて登山道を歩き始めた





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頭上には雲ひとつない青空
森の中を爽やかな風が通り抜ける
鳥の声も木々の緑も心地いい




(上高地周辺ではブナの森が珍しい)
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樹林に囲まれた道をゆっくりと登っていく
時折木々の間から背後の山々が覗く
やや急な道を行くとやがて残雪を踏むようになる





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(背後に見えるのは十石山 右手奥にチラリと乗鞍岳)
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傾斜が緩やかになると前方に山頂付近が見え隠れする
樹林帯を抜けると正面に雄大な風景が広がり、思わず声が出た
登山口より約二時間‥ほどよい場所にベンチがある





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ベンチに腰かけてのんびりと休憩
見上げる風景はとても優しい色
この付近が山頂までの中間地点




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再び歩きだすとすぐに中の湯からの道を合わせる
ちょうどその道から登ってきた若い男女の二人組と鉢合わせ
先行して右手に深い谷を見下ろしながら急坂を登っていった





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逆光の中に聳え立つ霞沢岳
明神岳の奥に蝶ヶ岳
振り返ると遥か彼方に中央アルプスの白い稜線




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正面に噴煙を上げる山頂付近の様子が見えてくる
やがて雪渓の斜面をトラバース気味に斜上
先行者が視界に入り、やがて近づいてくる





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次第に残雪は多くなり、その上を直登するようになる
硫黄の匂いも徐々に強くなっていき風景が一変する
振り返る景色も素晴らしく、思わず足が止まってしまう





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(稜線越しに乗鞍岳)
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(遥か彼方に木曾駒ヶ岳)
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(少しずつ近づいてくる北峰)
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前方には早朝タクシーから降りた3人組
最後の雪の斜面で苦戦している様子
南峰との鞍部で追いついたら彼らは私の足元を見て驚いていた





(乗鞍岳がとても近い)
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(上部を見上げる)
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(背後を見下ろす)
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(立入禁止となっている南峰)
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(稜線の反対側は火口湖)
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「ここをアイゼン無しで登ってきたの?」
「凄いねー 慣れてるんだねぇ」



‥いや、これくらいの斜度なら普通はキックステップで登るはず
雪の状態から考えてもアイゼンは気休め程度の効果しか無い
決して慣れている訳ではない



「そう、新潟からですか 近々雨飾山へ登りたいと思っているんですよ」
‥雨飾という優美な山名に騙されてはいけない
しかもこのペースであの様子ではかなり危なっかしい



「今頃はまだ雪が多いのでもう少し後の方がいいですよ」
そう言って先を行こうとした
そこへ山頂から降りてきた二人組が私に話しかけてきた



「昨夜トラックの運転手に話してくれた方ですよね
どうもありがとうございました おかげで助かりました
私たちは怖くて言えなかったです」



決して彼らの為に声をかけた訳ではないが‥
感謝の気持ちをわざわざ伝えてくれた事は嬉しかった
頻繁なドアの開閉は無言の抗議だったのかもしれない





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稜線越しに岩の間から笠ヶ岳の姿
登山道は向きを変えて山頂直下を巻いていく
すぐ傍にある噴気孔からは水蒸気が轟々と音をたてて立ち昇っていた




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 (続く) 









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